小さく生まれたうさみん（娘）について、過去を振り返りながら書いています。
本日は、産後初めてうさみんに会った時のお話です。
産後のお話。ブログその４はこちら。
出産までのエピソードは、超低出生体重児を生みました。プロローグからどうぞ。（プロローグと、ブログその１～９まであります）
初対面
まずは夫が初対面
出産約５時間後。
主治医のR先生からの説明が終わり、くまごろう（夫）だけうさみん（娘）に会いに行きました。
私はまだ起きられる状態ではなかったのと、微熱がありました。
NICUの決まりで、熱が出た場合には熱が下がってから２４時間経たないと病棟に入ることができません。
うさみんとの対面を終えたくまごろうは、「なんか俺に似てた」と嬉しそうにしていました。
沢山のチューブに繋がれた小さなうさみんをみて、
たぶんショックを受けてどんより帰ってくるだろうと思っていたので意外な反応でした。(実際はショックも受けていたようです。）
くまごろうが帰宅したころには、日付が変わっていました。
私も自分のベッドへ戻りましたが、興奮していたのか一睡もできず。
今後どうなるんだろうとか、うさみんは今どうしているんだろうかとか、長かった入院生活のこととかぐるぐる考えていました。
一般病棟へ
翌日は朝一番で採血をして、貧血のために苦手な点滴が再開されましたが、
それ以外は問題なしとのことで、すぐに一般病棟へうつることに。
この頃には平熱に戻っていました。
一般病棟の大部屋では、産前産後の方がごちゃ混ぜで入院していて、
今までの緊迫したMFICU病棟とは違って賑やかでした。
「NICUのお話。ブログその４」でも書いた通り、搾乳が始まったり、
お風呂も入れるようになって、急にやることが増えて忙しい入院生活でした。
いよいよ初対面
出産した翌々日の午前中にやっとうさみんに会いに行けることに！
初めてなので、看護師さんも一緒についてきて病棟の説明をしてくれました。
うさみんのいるNICUは小児科病棟の一番奥です。
産後２日間会えなかった私は、よっぽど待ち遠しかったようで、廊下がとても長く感じられました。
NICUに入る前には、必ず石鹸で手を洗わなくてはいけません。
コロナ禍の今でこそ手洗いや消毒は当たり前になりましたが、NICU病棟では菌を持って行かないように一般病棟より厳重になっていました。
NICUに入ってすぐ左、先生方が待機している部屋のすぐ近くにうさみんの保育器はありました。
前にも書いた通り、口にも鼻にもチューブが入っていて、点滴もしていて、静かに眠っていました。
しばらくうさみんのことを見つめていましたが、気づいたら泣いていました。
「ありがとう」とか「ごめんね」とか色々な感情が混ざっていて、今でもうまく表現できません。
でも、とにかく会えて嬉しかったです。
ホールディング
うさみんをじっと見つめている私にNICUの看護師さんが、
「赤ちゃんに触ってみますか？」と声をかけてくれました。
ここでもまずは、アルコールジェルで手指消毒をします。
NICUでもGCUでも、それぞれの保育器やコットの脇にアルコールジェルが１つ設置されていて、赤ちゃんに触る前には必ずつけるようになっていました。
保育器のフタを開けて、おそるおそる腕のあたりを触ってみました。
自分の娘なのに、どこをどう触れていいかも分かりません。
すると看護師さんが、
「足を包み込むようにやさしくぎゅっとしてあげると良いですよ」と教えてくれました。
これをホールディングというそうです。
本来ならまだお腹の中にいる週数なので、
足を伸ばせば子宮をさわれるはずなのに、
その壁がないから不安になるらしいです。
足をぴょこぴょこ動かしているときは子宮の壁を探しているときなので、
お母さんの手でそっと押し返すように包み込んであげると安心するのだそう。
ぴょこぴょこ動かすのは元気があって良いことだけど、
うさみんはまだ心臓が小さくて血圧が上がってしまうことがあるらしく、
それを防ぐためにも沢山ホールディングしてあげてくださいねと、教えてもらいました。
体のサイズ
この時のうさみんの足のサイズは約４センチ。
みなさん、右手を出してみて下さい。
そして人差し指と中指の第二関節あたりまでを、左手で握ってみて下さい。（お寿司を握る真似をする感じ）
これが、生まれたころのうさみんの両足の大きさです。
体重は５００グラムを切っていました。（小さく生まれた子に限らず、どの赤ちゃんも生まれてから一度体重が減るそうです。）
５００ミリのペットボトル一本にも満たない重さです。
身長は２８センチ。
くまごろうの足のサイズと同じくらいです。
こんなに小さくてか細いうさみんがちゃんと大きくなってくれるのか、当時は心配で心配で仕方ありませんでした。
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