わだやんの本棚~かしこそだて~
産後のことやNICUでのお話 PR

NICUのお話。ブログその5(カンガルーケアとその効果)

こんばんは、わだやんです。
@wadayanblog)

本日は、カンガルーケアについてです。

はじめての方へ

・出産までのエピソードは、「超低出生体重児を生みました。プロローグ」からどうぞ。(プロローグと、ブログその1~9まであります)

・産後のエピソードは、「産後のお話。ブログその1」からどうぞ。(1~6まであります)

カンガルーケアとは

カンガルーケアは、2つに大別されます。

1つは、正産期に生まれた赤ちゃんを、出産直後にママが抱っこするもの。

おそらく皆さんが「カンガルーケア」と聞いて思い浮かべるのはこちらではないでしょうか。

そしてもう1つは、NICUなどに入院中の低出生体重児を、容体が安定した上で、医療行為の一環としてママやパパが抱っこするものです。

どちらも、裸んぼの赤ちゃんをママの胸の上で抱っこするので、やり方としては同じようなものだと思います。(前者は体験したことがないので、詳しいやり方は分からないのですが。)

このブログでは、後者の【NICUの赤ちゃんが行うカンガルーケア】について書いていきます。

初めてのカンガルーケア

私がうさみんのことを初めて抱っこしたのは、生後2ヶ月が経ってからでした。

生後1ヶ月間は特に容体が安定しなかったうさみんでしたが、

小さな体で頑張り続けて、生後2ヶ月目にしてようやくカンガルーケアのお許しを頂くことが出来ました。

初めてカンガルーケアをしたときは、まだ呼吸器をつけていたので、抱っこをするのもひと苦労でした。

看護師さんが二人がかりで、うさみんの態勢が苦しくならないように、そしてチューブが外れないように、そーっとそーっと移動させてくれました。

私はリクライニングチェアに座って、斜めになった状態でうさみんが来るのを待ちます。

カンガルーケアをするときは、上半身は下着を取り、持参した腹巻を胸のあたりまで上げておきます。(寒いのでカーディガンを羽織ります)

そして胸と腹巻の間に、赤ちゃんを入れてもらいます。

小さく生まれた赤ちゃんはまだ体温調節が上手くできないので、さらにその上からバスタオルをかけてもらっていました。

この頃のうさみんの体重は、

やっと800gを超えたくらい。

小さくて軽いけど、とても温かくて命の重みをずっしり感じました。

私は緊張して固まっていましたが、うさみんは途中から気持ちよさそうにぐっすり眠ってくれました。

時間は約2時間。

万が一の為に、主治医のR先生も近くで待機してくださっていましたが、何事もなく無事にはじめてのカンガルーケアを終えることが出来ました。

これまでの2ヶ月間は、保育器の外から眺めることしか出来ず、

触れ合えるとしても、足をホールディングしてあげるか、おむつを替えてあげるくらい。

抱っこして初めて、母親になれたような気がしました。

カンガルーケアの効果

カンガルーケアは、子供を抱っこしたいという親の望みを叶えてくれる為だけにやるものではなく、様々な効果が期待されています。

看護師さんに教えてもらった、カンガルーケアの効果をまとめてみました♪

・赤ちゃんの呼吸や体温が安定する

・眠りが深くなって、起きているときも穏やかに過ごせるようになる

・パパやママの常在菌が赤ちゃんについて、免疫力が上がる

・母乳の分泌が促進される

パパやママに抱っこしてもらって、赤ちゃんが安心することで状態も良くなるし、免疫力もあがります。

さらにはママも赤ちゃんを抱っこすることによって、母乳の分泌がよくなるので、いいことづくし。

実際、カンガルーケア直後の搾乳では、いつもより沢山の母乳が出ていました。人間の体って面白いですよね。

 

うさみんの体調が安定するまでは、週1回程度でしたが、

この病院では、カンガルーケアを大事にしていたので、

体調が安定してからは、GCUへ行くまでの間、ほぼ毎日カンガルーケアをさせてもらえました。

はじめの方こそ緊張して体も強張っていた私でしたが、慣れてくるとリラックスしてうさみんと一緒にお昼寝するのが日課になっていました(笑)

くまごろうも、面会に行ける日は積極的に抱っこしていました。

うさみんと一緒に居られる時間は1日のうちでたった数時間。

毎日のように抱っこできるのは、本当に有難かったです。

初めての泣き声

うさみんの泣き声を聞けたのも、カンガルーケアの時でした。

出産時はもちろん、そのあともしばらくは泣き声を聞けることはありませんでした。

泣き声が聞けたのは、口から入れていた呼吸器を外すことが出来てからです。

その日はくまごろうがカンガルーケアをする番で、私はその様子を見守っていました。

看護師さんがうさみんを抱き上げて、くまごろうの胸に入れようとした時、

「ふにゃー」と高い声が聞こえました…!

いわゆる赤ちゃんの「おぎゃー」とは似ても似つかない泣き声でしたが、くまごろうと顔を見合わせ、2人でウルウルしていました。

そんな訳でわだやん家にとって、カンガルーケアは良い思い出ばかりです。

うさみんの現在の体重は、10キロちょっと。

私に抱っこされながら寝てしまったうさみんをみて、こんなに重くなる日が来るなんてなーとしみじみ思います。

 

わだやんおすすめの搾乳器、メデラです。

 

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