小さく生まれたうさみん(娘)について、過去を振り返りながら書いています。
本日は、保育器の役割についてです。
産後のお話。ブログその1はこちら。
出産までのエピソードは、超低出生体重児を生みました。プロローグからどうぞ。(プロローグと、ブログその1~9まであります)
保育器の役割
皮膚のこと
23週でうまれたうさみんは、皮膚も未熟な状態でした。
先生は「ゼリーのような感じ」と表現していましたが、
生まれてすぐの頃は、まだ表皮もプルプルとしていて、ちょっと透き通ってみえました。
皮膚が薄く、皮下脂肪も少ないので、自分で体温を保つことが出来ません。
その為に、一定の温度を保てる保育器の中に入って体を守ります。
しばらくの間は、37℃くらいに設定されていました。
湿度も高めに設定されているようで、初めてうさみんに対面した時は、保育器内に水滴がついているほどでした。
チューブのこと
保育器生活が始まってしばらくの間は、様々なチューブに繋がれていました。
自分で呼吸が出来ないので、口には人工呼吸器のチューブが入っています。
肺に圧力をかけて、呼吸の手助けをするためです。
鼻には胃へ母乳を送るためのチューブが入っています。(自分でミルクを飲めるようになるのは、まだまだ先の話です。)
手には輸血、栄養剤、抗生剤などの点滴を常にしていました。
初めの1週間くらいは、手の血管が細すぎたため、へその緒を使っておへそから点滴を入れていたようです。
さらに、足には血中酸素濃度を測るためのモニターが巻かれていて、
胸には心拍数や呼吸の回数を確認するモニターが貼られていました。
血中酸素濃度とは、血液中の酸素の量の事です。最近、コロナ関連のニュースでもよく聞くので、知っている方も多いと思います。
だいたい96%~100%が正常の範囲で、NICUでは90%を下回るとアラームが鳴るように設定されていました。
うさみんはなかなか呼吸が安定しなかったので、これがしょっちゅう鳴っていました。。
体勢がきつかったり、ミルクでお腹が苦しくなったり、理由はさまざま。
そのたびに看護師さんが駆けつけて、体勢をかえてみたり、酸素濃度をあげたりしてくれました。
保育器をお腹の中と同じ状態に
本来ならまだ羊水に浸かってユラユラしている時期なので、
保育器内をなるべくお腹の中の状態に近づけなくてはいけません。
くるくると巻いたタオルを2つ使ってドーナツ状にし、柔らかい布をかぶせて、
その上に寝かせてもらっていました。
これで、身体を丸くしてお腹にいるときのような体勢が保てます。
ずっと同じ体勢にならないように、定期的に看護師さんが2人がかりで、
そーっとそーっと体勢をかえてくれていました。
次は明るさです。
保育器は透明なので、そのままだと明るすぎます。(以前書いたように、NICU自体も薄暗くはなっていましたが、それでもまだ生まれてすぐの低出生体重児には明るいようです)
なので、保育器の上から布を被せて、光が当たらないようにしていました。
NICUではこのように、ひとりひとりの赤ちゃんの状態に合わせて丁寧にケアがされています。
本当に感謝です。
保育器があるおかげで、赤ちゃんはお腹の中にいる時と近い環境で過ごすことができます。
以上、保育器の役割でした。
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